当教会は、カナダ管区聖ドミニコ男子修道会付の教会です。
ドミニコ会士故ピエール・ビソンネット神父の尽力により1951年8月に献堂されました。
聖ドミニコの精神に従いみことばを伝える福音宣教を共同体全員で推進しています。
聖堂内にはドミニコ会士カルペンティール神父制作による
福音をテーマとしたステンドグラスが訪れる人に感銘を与えています。
十字架による道行の石版は長崎26聖人のレリーフで有名な舟越保武氏によるものでいずれも北仙台信徒の宝です。
お近くにお越しの際は、是非一度お立ち寄り下さい。
北仙台教会は、県庁市役所前の4号線を北に進んだ突き当りにあり、仙台市の発展と共に歩んできました。高層の建物の中にあっても、立ち木や芝生の緑と信徒の手作り花壇で穏やかなたたずまいとなっています。
ミサが始まるときに高らかに鳴り響く鐘楼は、高さが24メートルあります。澄んだ音色と柔らかな響きで心にしみわたる音は、当教会のシンボルとなっています。
鐘楼は聖堂と一緒に建てられましたが、鐘は1959(昭34)年2月に設置されました。
鐘に刻まれた銘によると、1875年、ニューヨーク近郊トロイにあるジョーンズ社、トロイベル鋳造所が製作したものです。
1951(昭26)年8月北仙台教区を開設したドミニコ会のピエール・ビソンネット神父によって献堂されました。設計はベトレヘム宣教会のカール・フロイラー師によるもので、約500名の席があります。
聖ドミニコについて、次のように伝えられています。
ドミニコが聖ペトロ大聖堂で祈っていると、パウロとペトロが栄光に包まれて現れ、ぺトロは彼に杖を、パウロは書物(聖書)を渡した。二人は「行って説教しなさい。神はあなたをこの役務のために選ばれたのだから。」と言われた。
この様子を左から右に、聖パウロ、聖ペトロ、聖ドミニコの順にフレスコ画の技法によって描かれています。
(ドミニコ会アルベルト・カルペンティール師制作)
献堂当時は普通の円形ガラスでしたが、1987(昭62)年5月、旧約聖書からテーマを採り制作されました。(ドミニコ会アルベルト・カルペンティール師制作)
左同様、これも献堂当時は普通の円形ガラスでしたが、新約聖書からテーマを採り制作されました。
聖堂信者席の両側には、「聖母子と聖ドミニコ」(写真左)を加え、「聖母マリア、天使の告げを受く」(写真右)をはじめとするロザリオの15玄義が描かれています。
洗礼を授かる洗礼盤奥にあるステンドグラスで、主イエスがヨルダン川で洗礼者ヨハネから洗礼を受けられる様子を描いたものです。
2階、聖歌隊席の後にあるステンドグラスで、四福音書記者(左上より左回り)聖マルコ、聖マタイ、聖ヨハネ、聖ルカが描かれ、顔の周りに福音書のはじめのことばがラテン語で次のように書かれています。
聖マルコ:神の子イエス・キリストの福音の初め
聖マタイ:アブラハムの子ダビドの子 イエス・キリストの系図
聖ヨハネ:初めに言(ことば)があった 言は神と共にあった 言は神であった
聖ルカ:御言葉のために働いた人々がわたしたちに伝えたとおりに
この石版は、主イエスが大祭司カイアファの館で死刑宣告を受けてから墓に葬られるまでの様子を石版14枚にレリーフ彫刻したもので、1951(昭26)年、東北が生んだ戦後日本を代表する彫刻家 舟越保武氏39歳のときの作品です。
2002(平14)年2月、中庭に建立されました。1977(昭52)年に長崎で作られたと銘が打たれています。
聖ドミニコが神に祈っていたとき、聖母マリアが現れてロザリオの祈りを伝えたという伝承があります。
2001(平13)年12月、司祭館・仙台ロゴス研究所・信徒館を一つにまとめて建てられ、中庭も一緒に整備されました。
1階の信徒館は、信徒が親しく集う場として、また、さまざまな行事の場として使われています。