カトリック北仙台教会

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三位一体のフーガ

2012年6月2日

 数あるJ.S.バッハのオルガン曲の中で、別名「三位一体」と呼ばれる作品があります。前奏曲とフーガ変ホ長調BWV552です。

なぜ、この曲が三位一体といわれるのか。それはまず「調性」にあります。「変ホ長調」という調性はフラット♭が3つです。この「3」という数字が三位一体を表します。

そして曲の構成です。
 前奏曲は3つのテーマがあります。フランス風序曲のような第1のテーマ、イタリア風の第2のテーマ、フーガの形式とみられる第3のテーマ。ここでもバッハは三位一体を表す「3」にこだわっています。
 フーガも前奏曲と同様3つのテーマから構成されています。堂々とした古典的合唱曲風の第1のテーマは「父」を表しています。第2のテーマは「神の子」、そして第3のテーマは「聖霊」を表していると言われています。「父」のテーマは、「神の子」や「聖霊」のテーマが奏されている中にも現れ、一体となっていきます。まさに「三位一体」を表していると言っても良いのではないでしょうか。

6月3日は三位一体の主日です。バッハのこの壮大な「前奏曲とフーガBWV552」を是非弾いてみてはいかがでしょうか?

☆Youtubeで「Bach BWV552」と検索するといろいろな方の演奏を聴くことが出来ます。
写真のオルガンでの演奏も見つかるかと思います。(Charlotte)


写真:ドイツ・アルテンブルク城教会トローストオルガン。
バッハが鑑定したオルガンです。

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