与と求と
2012年4月22日
3月28日、NHK「検索deゴー!」を見た。内容は嘗ての「世界遺産」に追加取材を加えて、場所を問わず、或るテーマの下で再編集したもの。昨年から始まっていた様だが、見ていなかった。
綺麗な番組。しかも解説付きで、3名のゲストの推薦口上等も加わり、1時間15分は退屈しなかった。何ヶ国,何ヶ所回ったのだろうか。終わってみると「綺麗だった」という感じだけが残っていた。
番組が歴史や神話に触れたからであろうか、昨年買った「ギリシャ神話」を思い出した。書棚に確かに在った(NHKラジオ番組テキスト)。しかも債務超過問題に絡んで、ギリシャを論じた新聞の切り抜きが7枚も挟み込んであった。
隣にもう1冊在った。阿刀田高氏の「私のギリシャ神話」(NHK/TV・人間講座テキスト・1999/4~6)。冒頭に「ギリシャ神話の楽しさ」とあるが、付いて行けなかったのだろう。4冊あるテキストのうち1冊で終わっている。
前者のラジオ番組は聞いていない。「疎い分野だから、聞いて解るものでない」と最初から諦め、テキストだけを読んだものだった。これは、よく陥る私の思考停止の一つ。テキストは、西洋古典学者・逸身喜一郎東大名誉教授が、ルネッサンス・バロック絵画を解き明かして呉れている。とても興味深く読んだ。
両者とも、ギリシャ神話が、今も大きな影響を与え続けていることを強調している。納得できた。
余計なことまで考えた。「与えられる事と探し求める事」の違いは大きい。自分は、探し求める旅を 何時まで続けることが出来るのだろうか?娘から声がありそうだ。「もう限界じゃない!」(GG)