「情弱」。「情報弱者」を この様に呼ぶこともあるらしい。確かにスマホは持ってないし、パソコンだって十分使いこなしていない。情報源は主として新聞とテレビ。それだけでも溺れかけています。
昭和50年に「新聞のすべて」と言う本に出会った。参考になった。40年近くになるが、マスメデアの持っている本質は、案外変わっていない。近年、商業性・差別化が強くなり、気を付けたいところが目立つ様にもなっている。少し時間が経ちましたが、1月の新聞・テレビからの感想です。
(その1)1月27日毎日新聞・芥川賞に選ばれた田中慎弥さんの投稿、「言いたいこと あの夜と今」は、典型的な例です。「1月17日、芥川賞に決まった夜、東京でバカな記者会見をした。…(石原都知事の発言との関係)それがメデアの作ったストーリーによって思わぬ大きさに膨らんでしまった。…」とあった。
嘗て知っていることが記事になった時、「新聞では、この様になるんだ」と同じ思いを抱いたことがある。報道は、記者の目、編集者の目というフィルターを通っている。時にはデジカメ写真と同じく、加工されてもいると気を付けています。
(その2)1月18日毎日新聞・ジュネーブ駐在記者の「民主主義を疑え」には同感の部分があり、この世が、大きな曲がり角に立っていることを感じた。同新聞・日曜毎の「時代の風」は必ず読んでいる。日々の筆者から新しい視点に気付かされたり、考えを整理させて貰ったりで助けられています。
新聞は地方紙も入れて2種。どちらも「社説」を丁寧に読むことは少なくなっています。
(その3)現在進行形の情報。…NHKスペシャル「人類進化・はるかな旅」第1~4回。何をもたらすか楽しみ!
テレビは映像が強み、世論形成に力。TVやCM文化ってある?メデア自身も問題を抱え、模索が続いている。どちらかと言えば、活字メデアが好き。何度でも読み返すことが出来るから。
私は、情報を、自分の生活の中で考え、疑問・灰色のものは暫く温めます。中庸を探しています。 (GG)
(註)。「新聞のすべて」:著者 福田恒存(大正元年~平成6年)は、昭和年代、評論・劇作・翻訳の第一人者として活躍。昭和50年9月4日初版。同じ月の29日に第5版を出す程に反響の大きかったもの。(高木書房発行)。著者は歴史的仮名遣論者で、保守派などと批判されたりもした。