カトリック北仙台教会

お知らせ

カトリック北仙台教会の催し物や信徒の皆様へのお知らせです。

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イエスさまの愛を信じて

2012年6月27日

どんなときでも、どんなときでも
苦しみに負けず、くじけてはならない。
イエスさまの、いえすさまの
愛をしんじて。

どんなときでも、どんなときでも
しあわせをのぞみ、くじけてはならない。
イエスさまの イエスさまの
愛があるから。

これは、幼稚園などて使われる「こどもさんびか」や「讃美歌21」におさめられている、讃美歌の歌詞です。
この詩を作ったのは、福島に住んでいた高橋順子さんという少女です。

高橋さんは8歳で病気のため天に召されました。
この詩は高橋さんが病床で書いた詩だということです。
遊びたい年頃なのに、病気と闘い、苦しい治療に耐えなくていたのでしょう。
それなのに、大人だって、弱音を吐いてしまいそうな状況の中で、すべてを神様にゆだね、まっすぐに神様を見つめていたこの少女の力強い信仰に心うたれます。

高橋さんのこの世での生は短いものでしたが、彼女が遺した詩によって、多くの人が勇気づけられ、そして、希望を与えられていることでしょう。
私もその一人です。

40年前(3)

2012年6月22日

 アメリカでは、30歳までのうちに 平均4回転職するという。(毎日新聞、5/29、編集委員記事)
 B子の夫は、化学をやった人。30歳を前にして、東京から関西の会社に 勤め先を変えた。そちらの方が面白そうだからと。化学も 私が思っていたのと違って、先端技術分野の材料に関するものだと言う。
 B子も、転居先で また美容院勤務。在来、その店では独身者だけだったが、これからの時代を考えて 既婚者を初めて採用したと言う。

 私の定年退職は55歳。故郷N県にあるO社に就職した。仙台営業所が開設された。元の会社と取引があったのと 大先輩が居られたので、この様な道が開けたことは間違いない。今流で言えば、天下り就職である。
 O社の業容は知っていたが、建築鉄骨部門が 高度成長期に 大手に名を連ねる程になっていた。仙台は新しい市場として、その営業もやった。全く経験のない分野であり、思いがけない苦労であった。
 
 しかし、この業界は、オイルショック後の 安定期と称される時期 既に過当競争状態にあり 苦しい経営を迫られていた。激しい受注競争、元請と下請、組織運営とコミュニケーション等考えさせられるものがあった。重厚長大産業が、景気の主役の座から降りる様も見た。

 大雑把ではあるが、身辺を3回に亘って見てきた。凡庸だが、時代の波と共に変化していた。
しかし、或る人が言っていた。「一括りに団塊の世代と言われたくない」と。「戦中派」の私もそう思う。旧制中学の同級生に、戦死者が1人、ソ連抑留者が2人いる。戦後の生き方は様々であった。100人いたのが、今は 半数を割り込んでいる。同級会は喜寿を以て打ち切っている。

 総ては過去のことである。今は、子供たちが 第二の人生 を考える時期にさしかかっている。(GG)

40年前(2)

2012年6月10日

 私の就職は、昭和22年7月。その会社にとって、戦後 これが初の採用試験だったと言う。時世を反映して、労組の執行委員も面接の側に居られた。今では 試験採用が常識だが、古くは、縁故、見習い、試用、弟子入り、養成所入所などが、身近にあった就職の入り口であった。

 孫の女性3人の就職、働き方にもそれぞれ個性があった。

 A子は、大学看護学科を出て看護師。東京で幾つかの病院を見て回って、就職。有名病院でもマイナス評価を付けたところもあった。何を思ったか2年で退職。語学留学。大震災の為、1年余りで帰国。今は、県内の被災地で訪問看護などで動き回っている。母の仕事を見て、福祉関係に関わりたいとの思いで看護師の道へ進んだと承知している。
 B子は、専門学校卒業の美容師。「働く場所は東京」と卒業を前にインターネットで検索。直接訪問して、自分の判断で決めている。数回上京している。好きな道なので 彼女が選ぶ基準も厳しかった。出会いがあり、昨年、結婚した。
 C子は、女子美を出た絵描き。絵だけでは生活が成り立たないので、兎に角就職したかった。就職後も自分の時間が欲しい。今は、みなとみらい駅近くの或る売り場に立っている。美術の刺激に触れられる東京から離れたくないと言う思いが強い。昨年は、被災地ボランティアで、お店のシャッターに絵を描いた。

 家族のことを具体的に触れるとなると、筆が進まない。もう何日もかかっている。5月末、この原稿の続きを書いている途中に新しい展開があった。
 就職留年の孫(男)から「就職、内々定」のメール。10月になると「内定」に変わると言う。「学業と採用時期」の微妙な変遷が見て取れる。折り返し電話したら、明るく張りのある声が返ってきた。一安心!。
 また、もう一人の女子大学生が、新聞のインタビューを受けて、記事になったとの知らせが入った。極めて現代的な問題に関わるプロジェクト。既にこの世と関わっている。進みたい道がある様だが、未だ3年生。これからだ。

 6月に入って、就職活動に苦労している大学生の姿を 今年もテレビが報じている。世界の同時不況が心配され、失業率の高さ、しかも若者のそれが問題となっている。世の中を不安定にし、心までギクシャクさせている要因の一つが就職難である事は間違いない。

 前回は、結婚を、今回は、就職と孫達の生き方を振り返ってみた。文字にしてみると、自分でも驚く程 時代の変遷を感じる。グローバル化した昨今の変化は更に激しい。「就職」もさることながら「働き続ける」ことにも幾多の困難が姿を現している。

病気で苦しんでいる人の祈り

2012年6月9日

いよいよ梅雨入りですね。うっとうしい雨の中、清楚で素朴な紫陽花は私たちの心をいやしてくれることでしょう(MM)

孤独と不安の中で苦しんでいる私たちに、
主よ、あなたの尊い導きによって希望の明かりを灯してください。
健康を回復し、喜びのうちに心の輝きを人々へ広げることができますように。

生きていることの幸福と充実した生活を味わい、
私たちに差し伸べられたキリストの愛の手の力強さを感じ取り、
主の栄光に与って、あかしすることができますように。

私たちの主イエス・キリストによって。アーメン。

三位一体のフーガ

2012年6月2日

 数あるJ.S.バッハのオルガン曲の中で、別名「三位一体」と呼ばれる作品があります。前奏曲とフーガ変ホ長調BWV552です。

なぜ、この曲が三位一体といわれるのか。それはまず「調性」にあります。「変ホ長調」という調性はフラット♭が3つです。この「3」という数字が三位一体を表します。

そして曲の構成です。
 前奏曲は3つのテーマがあります。フランス風序曲のような第1のテーマ、イタリア風の第2のテーマ、フーガの形式とみられる第3のテーマ。ここでもバッハは三位一体を表す「3」にこだわっています。
 フーガも前奏曲と同様3つのテーマから構成されています。堂々とした古典的合唱曲風の第1のテーマは「父」を表しています。第2のテーマは「神の子」、そして第3のテーマは「聖霊」を表していると言われています。「父」のテーマは、「神の子」や「聖霊」のテーマが奏されている中にも現れ、一体となっていきます。まさに「三位一体」を表していると言っても良いのではないでしょうか。

6月3日は三位一体の主日です。バッハのこの壮大な「前奏曲とフーガBWV552」を是非弾いてみてはいかがでしょうか?

☆Youtubeで「Bach BWV552」と検索するといろいろな方の演奏を聴くことが出来ます。
写真のオルガンでの演奏も見つかるかと思います。(Charlotte)


写真:ドイツ・アルテンブルク城教会トローストオルガン。
バッハが鑑定したオルガンです。

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