カトリック北仙台教会

お知らせ

カトリック北仙台教会の催し物や信徒の皆様へのお知らせです。

インフォメーション

40年前(1)

2012年5月31日

 思いがけないメモを見つけた。昭和46年(1971年)4月16日の日付があり、「当時22歳の女性」が抱いていた結婚についての調査であった。詳細にメモっているので、興味をひいたことは間違いない。

 私の22歳は、それより20年余も前であり、就職したばかりであった。戦後の混乱期を未だ抜け出しておらず、日々の生活に追われ、給料は全て母親に渡し、生活費に充てていた。

 調査対象になった彼女たちは「7割近くの人が、自分の給料に満足 または マーマーと納得し、95%の人は お小遣いを月1万円以上」手にしていた。「世帯持ちの平均 1万5千円」に比べれば悪くない。
 22歳当時の私のお小遣いは、決まった額でなく、財布の中を見て その都度母から貰っていた。妹の1人も勤めていたが、同じだった。お小遣いとして手に出来る様になるのは、未だ先のことであった。

 「彼女たち」は「いざなぎ景気」の中で22歳を迎えた。その彼女たちが挙げた結婚の条件は, ①人柄 98% ②収入 68% ③家族関係 47% ④職業 41% ⑤学歴 32% ⑥容姿 13%。 
 
 理想の男性像は、①4歳年上 ②中肉、眼鏡なし、身長170㎝以上 ③長男以外、大学卒、技術者、④月収67,500円以上である。  (以上は、3個位の複数回答?)
 

 戦中派の私と違って、自立していて、自分の意見をハッキリ言っているのが見事。「自分の夫は 自分で選びたい 88%」「これぞと思う人との結婚は、親の反対を押し切ってでもと考える人が 58%」もいた。

 「当時22歳の未婚の女性」は、「第1次ベビーブーム」の人達で、経済成長期の担い手。調査から40年経った平成24年の現在は、丁度、孫達がその年代に達している。その孫5人は、全て成人式を終わり、結婚したのが1人。
 調査があった頃の結婚平均年齢は、男 27歳、女 24歳。平成の今は、どうだろうか?平均値が意味をなさない程ばらつきがあるのでなかろうか。求める理想・条件は、一人ひとり違うと言っても良いのでなかろうか。孫達を見て「判らない!」というのが本当のところ。
 

 私の長男、長女、孫の三組の結婚は、何れも出会いがあっての結婚。親戚や仲人の世話にはなっていない。40年をまたず、20年後には既に変わっていたのだ。付け加えるならば、私の兄姉5人の結婚には、仲人が居られる。

 40年前のメモが、その20年前から現在までの60余年を考える切っ掛けとなった。結婚だけでなく、就職等、私の家族を見るだけでも、歴史を振り返るパターンが揃って居る。(GG)

pagetop